季節が、ひと足先に訪れる場所 『八重岳』
八重岳|本部町

今帰仁・諸志から車で20分ほどのところに八重岳はある

1月頃から咲き始める沖縄の桜は、梅?と勘違いするくらい鮮やかな濃ゆい(濃い)ピンク色

1月下旬、八重岳の麓は六分咲き、さくら祭り会場のある八重岳桜の森公園のあたりは四分咲きといったところ
毎年、約7,000本の桜が開花する

ヘゴの木が桜の木の合間から見え、南国感溢れる

沖縄、春はもうすぐ

今帰仁・諸志から車で20分ほどのところに八重岳はある

1月頃から咲き始める沖縄の桜は、梅?と勘違いするくらい鮮やかな濃ゆい(濃い)ピンク色

1月下旬、八重岳の麓は六分咲き、さくら祭り会場のある八重岳桜の森公園のあたりは四分咲きといったところ
毎年、約7,000本の桜が開花する

ヘゴの木が桜の木の合間から見え、南国感溢れる

沖縄、春はもうすぐ

沖に、白い船影が見える。
伊江島と沖縄本島を結ぶフェリーが、今日も静かに往復している。
特別な出来事があるわけではない。
ただ、決まった時間に船が通り、それを誰かが意識するでもない。これがいつもの風景だ。
車を降り、少し歩く。
案内板も、派手な看板もない道を抜けると、
視界がひらけ、ターコイズブルーの海が広がる。

撮影日は11月。
太陽が出れば、まだビーチで寛げる季節。
浜辺で寝転がり本を読む人、海に入っている人、砂遊びに熱中する子供たち。
特に何があるわけでもないが、とても豊かで満たされた時間が流れている。

ここでは、自然は“観るもの”ではなく、日々の暮らしの中にある。

村の中心には、共同売店がある。セメント瓦のこの建物は昭和32年頃に建てられたもの。

冷蔵棚に並ぶのは、ハイケイ、ヤギ、馬肉。
少し珍しく、けれど、この地域では特別ではない品揃え。
共同売店は、生活を支えるだけではなく、地域のコミュニケーションの場としても大事な存在。

諸志は、必要以上に便利であろうとしない場所だ。
にぎやかでもなく、何かを誇示することもない。

ただ、風景が、驚くほど近い。
行き交うフェリー。
砂をこぼす手。
夕方の売店の明かり。

それらはすべて、特別なものではない。けれども十分に満たされているという感覚を、静かに思い出させてくれる。

ここでの暮らしは、新しい何かを選ぶというより、忘れかけていた感覚に、もう一度戻っていくことに近い。何かを足すというよりかは、余分なものを手放した先にあるもの。
諸志は、そんな時間が流れている場所である。


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